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『アンデルセン・プロジェクト』≪白井版≫ [舞台]

『アンデルセン・プロジェクト』≪白井版≫
2006年7月1日(土)~8日(土) 世田谷パブリックシアター
作・演出 ロベール・ルパージュ   翻訳 松岡和子
出演 白井晃

ルパージュ版の公演が終わってすぐの日程での白井版公演。
ルパージュ自身の素晴らしい舞台の後だけに、白井さんのプレッシャーは大変なものだっただろう。
一人芝居も初めての経験だということだったし。

私にとっては、ルパージュ版に比べ、観ていてあまり入り込めなかった。

私は白井さんが大好きで、劇団時代から舞台を観に行っているのだが、実は今回のように、役者白井晃が前面に出てくる舞台は今までになかったのではないかという気がする。劇団とその流れでの舞台では演出も兼ねていたり、役柄としても物語を引っ張っていく役柄よりは全体を調整するような役柄が多かったし、役者としてよりも演出サイドとして作品に関わることが多かったのではないかと思う。最近では演出家としての仕事に専念されているようだし。だから、今回のように登場する役者は白井さん一人という状況は多くの観客にとっても見慣れない状況だったのではないだろうか。
また、この作品の中で、登場人物が抱える性的な問題を表現するシーンがあるのだけれど、今までの白井さんのイメージがそういう生々しいものとは結びつかないイメージだったので、そこにも違和感を感じた。

ただ、こうした感想は私が白井さんに思い入れがあるばかりに感じてしまったもので、白井さんが出演する舞台を観るのが初めてだったり、ルパージュファンとして観に来た人にとっては、また別の感じ方があるのだと思う。

この作品を経験したあとの白井さんの演出舞台は、とても楽しみである。


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