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NODA・MAP『ロープ』 [舞台]

NODA・MAP 第12回公演 『ロープ』
2006年12月5日(火)~2007年1月31日(水) Bunkamuraシアターコクーン
作・演出 野田秀樹
出演 宮沢りえ 藤原竜也 渡辺えり子 橋本じゅん 宇梶剛士 三宅弘城 松村武 中村まこと 明星真由美 明樂哲典 AKIRA 野田秀樹

2005年の『走れメルス―少女の唇からはダイナマイト!』以来二度目のNODA・MAP。『走れメルス』は正直私にはよくわからなくて、それ以来、情熱をもってチケット取得に励むこともなかったのだけれど(だって高いし)、今回幸運にもチケットを譲ってもらっての観劇。

非常に衝撃的な舞台だった。
古くからの野田ファンによれば、今回は野田にしてはわかりやすかったとのことことだが、確かに私のような野田初心者にもわかりやすく、わかりやすいがゆえに野田秀樹のすごさを感じることができた。それでも、やっぱり言葉の量の多さとスピードについていくのに必死だったけれど。

タイトルの「ロープ」とは、プロレスのリングのロープのこと。プロレスが八百長だとは信じられず引きこもるプロレスラーの純情から始まった物語が、現在の世界情勢そのままの暴力の渦巻く世界の物語へと発展していく展開は見事。小説や映画ではなく、舞台だからこそ表現できる世界に圧倒されました。

前半コミカルな部分では宮沢りえの間がやや悪いなという印象だったが、後半悲劇性を帯びてくると、彼女のもつ透明感が生きてくるように感じた。渡辺えり子さんはさすがの存在感。
舞台の藤原竜也を見るのが今回の楽しみの一つでもあったのだが、評判どおりうまかった。TVで藤原竜也を見ると、画面からはみだしているよなぁと前々から思っていて、それは舞台出身の役者さんの芝居が大げさ云々ということではなく、私の中では市村正親さんをTVで見るときに感じるのと同じはみだし方なのだが、生の藤原竜也を見てそう感じる理由がわかったような気がした。存在感がありすぎるのだ。あの若さであの存在感はどこから出てくるのかというくらいの存在感。舞台でこそ映える役者さんですね。

私の観た回ではいくつかハプニングがあって、渡辺えり子さんと中村まことさんのそれぞれのハプニング対応がおもしろかった。橋本じゅんさんのデスノートネタとアイスクリームネタも笑いました。


タグ:演劇
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